和漢養生「眼精疲労」

目次

目の疲れをやさしくリセットする

東洋医学で考える「眼精疲労」の原因

東洋医学では、目の疲れは体全体のバランスや血のめぐりが関係しています。

目は特に「血(血液や栄養)」が豊富に流れている場所なので、血のめぐりが悪くなると疲れやすくなります。

また、長時間の目の使いすぎやストレスで、体が緊張して気や血の流れが滞ることも原因です。

具体的には、

  • 目に十分な血や栄養が届かない
  • 体が冷えて血行が悪くなる
  • 長時間のパソコンやスマホで目の筋肉が疲れる
  • ストレスや睡眠不足で体が回復しにくい

こうしたことが重なり、目の疲れや重さ、痛み、かすみなどの症状が出てきます。


動きの養生法(ピラティス・ヨガ)

ピラティスやヨガの動きは、首・肩・背中のこわばりをゆるめ、姿勢を整えて血の巡りを良くすることで、目の疲れを軽減する助けになります。

無理のない範囲でゆっくり行うのがポイントです。


効果的な経絡(陰ヨガ)

肝経:Liver Meridian
目と最も深く関わる経絡。中医学では「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言い、肝の巡りが悪いと眼精疲労が起こりやすくなるとされます。

期待できる効果
目の乾燥、疲れ、ぼやけの改善
イライラや緊張による目の圧迫感の軽減

刺激しやすい陰ヨガポーズ
バタフライ(Butterfly)
ドラゴン(Dragon/深いランジ)


ピラティス

・スキャプラモビリゼーション(肩甲骨の動きの調整)
肩甲骨を寄せる・下げるなどの基本動作を行い、肩まわりの緊張を軽減します。
正しい肩の位置が保たれると、首への負担が減り目の疲労も軽くなります。

・スパインストレッチ
背骨をひとつずつ丸めて伸ばす動きで、背中の張りを緩めるエクササイズ。
デスクワークで固くなりやすい背中をやさしくほぐし、頭部の緊張も取り除きます。

・ネックアーティキュレーション(首の可動域エクササイズ)
ゆっくりと首を前後左右に動かして可動域を広げるシンプルな動作。
首の緊張が和らぐことで、目にかかる負担も軽減します。


ヨガ

・キャット&カウ(猫と牛のポーズ)
背骨をゆっくり動かして背中全体の緊張をほぐします。
背中がゆるむと、首・肩の負担が減り目の疲れも和らぎやすくなります。

・イーグルアーム(ガルーダアーム)
腕を絡めて肩甲骨まわりを伸ばすポーズ。
肩・首の強張りをほぐすため、慢性的な目の疲れの改善にも役立ちます。

・立位の前屈(ウッターナーサナ)
頭の位置が心臓より下になることで血流がよくなり、目の奥まで酸素が届きやすくなります。
肩の力みも自然と抜けるポーズです。


* Expert Review Note

Takahiro 陰ヨガ講師|Yin Yoga Instructor

関西圏を中心に活動する経験豊富なピラティス・ヨガインストラクター。少人数から大規模クラスまで幅広く指導し、明るくリラックスできる雰囲気づくりに定評がある。

陰ヨガにも精通し、漢方や薬膳の知識を活かしたセルフケアの提案も行っている。


ヨガや東洋医学では、身体が“中庸”、偏りのないバランスのとれた状態にあることが理想とされています。

動くことと休むことは、必ずセットで心身を調和させます。軽く目に手を当て、ゆっくりと呼吸をしながら少し休ませるだけでも、その分スッキリとした感覚を味わえますよ。

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