和漢養生「疲労・だるさ」

目次
東洋医学で考える「疲労・だるさ」の原因
東洋医学では、疲れやだるさは体の中のエネルギーや栄養が不足したり、流れが滞ったりすることで起こると考えます。
仕事や家事、ストレスで体の「元気」が減ったり、血液や栄養がうまく全身に行き渡らない状態です。
主な原因は、
- 体のエネルギーが不足している(気の不足)
- 血液の流れが悪く栄養が行き渡っていない
- 過労や睡眠不足、ストレスがたまっている
- 消化機能が弱って栄養を十分に吸収できていない
などが考えられます。
対処療法
1.経穴指圧(ツボ押し)
疲労回復やだるさ改善に役立つツボを紹介します。
- 足三里(あしさんり)
膝の下、外側に指4本分くらい下。体の元気を補い、免疫力も高めます。 - 合谷(ごうこく)
手の甲、親指と人差し指の間のくぼみ。全身の気の流れを良くします。 - 気海(きかい)
おへその下、指2本分くらい下。エネルギー補充に効果的。 - 内関(ないかん)
手首の内側、中央のシワから指3本分上。ストレス緩和と元気回復に。
押し方は、指の腹で痛気持ちいい程度にゆっくり3秒ほど押し、離すのを繰り返しましょう。
2.生活養生(生活習慣の改善)
- 十分な睡眠をとる
体と心をしっかり休めることが大切です。 - 適度な運動をする
ウォーキングやストレッチで血流を促進し、疲労物質の排出を助けます。 - ストレスをためない工夫をする
好きな趣味やリラックス法を取り入れましょう。 - 無理をしすぎない
疲れを感じたら休むことも必要です。
3.食養生(食事で体を整える)
- 栄養豊富で消化に良い食事を心がける
ご飯や根菜、豆類、卵、鶏肉などをバランス良く。 - 体を温める食材を摂る
生姜、ネギ、にんにくなどで血行を促進。 - ビタミンB群を含む食材
豚肉、卵、魚、緑黄色野菜は疲労回復に役立ちます。 - カフェインや甘いものは控えめに
一時的な元気にはなるが疲れやすくなることも。
4.セルフケア
- ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
血流を良くしてリラックス効果も高めます。 - 軽いストレッチや深呼吸
筋肉のこわばりをほぐし、気持ちも楽になります。 - 日常生活で姿勢に気をつける
無理な姿勢は疲れを増やすことがあるので、楽な姿勢を心がけて。

まとめ
東洋医学では、疲労やだるさは「体の元気や栄養が不足し、流れが悪くなること」が原因と考えます。
ツボ押しや適度な運動、バランスの良い食事、十分な休息で体のバランスを整えることが大切です。