秋に向けたセルフケア:温活+ココナッツオイルで巡りと潤いを養う

9月から10月にかけての季節は、夏の名残を感じつつも少しずつ秋が近づいてくる時期です。

昼間は残暑が厳しいのに、朝晩は意外と冷え込みを感じる…そんな揺らぎの多い季節です。

アーユルヴェーダでは、このような季節の変わり目は特に心身のバランスが崩れやすいと考えます。

夏に溜まった熱がまだ残っている一方で、秋に向けて冷えや乾燥の影響も出てくるため、同時に二つのケアが必要になるのです。

そのポイントとなるのが 「ココナッツオイル」 と 「温活」。

一見すると正反対のようですが、この2つを上手に使い分けることで、巡りと潤いを保ちながら秋を健やかに迎えることができます。

目次

ココナッツオイルで残暑の熱を芯からクールダウン

ココナッツオイルはアーユルヴェーダで「冷性」を持つとされ、身体の中にこもった熱をやさしく鎮めてくれる存在です。

特に9月から10月初旬にかけては、昼間の強い日差しやクーラーの影響で、体の中にまだまだ火照りが残っています。

この時期にココナッツオイルを取り入れると、余分な熱を落ち着けながら、肌や髪に必要な潤いを与えてくれます。

取り入れ方

ヘッドマッサージ:頭皮に少量をなじませ、軽くマッサージ。熱を冷まし、心を落ち着ける効果も。

ボディケア:日差しに当たった肌にやさしく塗ると、乾燥を防ぎつつ火照りを和らげます。

食事に少しプラス:スープや炒め物に小さじ1ほど加えると、消化を助けながら身体に潤いを補給できます。

残暑の暑さで乱れがちなピッタ(火のエネルギー)を落ち着け、秋に向けて心身を整えるサポートになります。

秋に向けた「温活」で冷えを防ぐ

一方で、秋が深まるにつれて気をつけたいのが「冷え」です。

暑さの残りに油断していると、知らないうちに身体の芯が冷えて巡りが滞り、だるさや不調につながります。

温活といっても特別なことをする必要はなく、まずは 冷やす習慣を避けること が大切です。

避けたい習慣

・冷たい飲み物を習慣的にとる

・シャワーだけで済ませて湯船につからない

・薄着のまま夜風にあたる

・夜更かしや不規則な生活で体温リズムを乱す

これらはすべて身体の「火(アグニ)」を弱め、消化や代謝の働きを鈍らせてしまいます。

アーユルヴェーダでは、アグニは生命力の源。これを守ることが秋から冬にかけての元気の土台になります。

つまり、温活は「温めること」よりも「冷やさない暮らし」を心がけるのがポイントなのです。

巡りと潤いを養いながら秋へ

残暑をココナッツオイルでクールダウンし、秋口の冷えを温活で防ぐ。

この2つをバランスよく意識することで、体の巡りはスムーズに保たれ、乾燥や疲れも少なくなります。

季節の変わり目は、体がゆらぎやすく不調も出やすい時期。

でも、日々のセルフケアを少し工夫するだけで、残暑のだるさも、秋の冷えも乗り越えられます。

アーユルヴェーダの知恵は、難しいことではなく、日常の中の小さな習慣にこそ活かせるもの。

巡りと潤いを大切に、この秋を心地よく迎えてみてください。

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