アーユルヴェーダ的冬の養生習慣

冬が訪れて寒さが本格化してきました。

「忙しく過ごしてバタバタと過ごしている」

「なんだか落ち着かず不安になる」

「乾燥と冷えに悩んでいる」

そんな人も多いのではないでしょうか。

アーユルヴェーダでは冬はヴァータのエネルギーが高まる季節。エネルギーのバランスが崩れると心身ともに不調が出やすくなります。

長い冬を心地よく過ごすための、アーユルヴェーダ的冬の養生習慣をご紹介します。

目次

ヴァータの特徴

ヴァータのエネルギーは

・冷たい
・乾燥している
・軽い

という特徴があります。似たものが似たものを引き寄せるという自然界の性質により、冷えや乾燥、不安な気持ちが高まりやすくなります。高まったヴァータのエネルギーを和らげるために

・温める
・潤す
・安定させる

という反対の性質を取り入れるのが有効です。

冬を心地よく過ごすためのアーユルヴェーダ的養生5つ

1.温かくて滋養のある食事を取る

食事は温かくて水分・油分を含んだ滋養のある食事を意識しましょう。

食材は旬の根菜類をたっぷりと使ったメニューがおすすめです。たとえば里芋や蓮根のポタージュやスープ、根菜類の煮物に汁物など。葉野菜類は控えめでOK。

ギーなどの良質のオイルで調理すれば体に潤いも与えてくれます。

朝一番のお白湯も冷えとデトックスに効果的です。

2.スパイスを取り入れる

スパイスは消化を活性化してくれます。

ターメリックやブラックペッパーなどを料理に取り入れたり、シナモンやカルダモンを入れたスパイスたっぷりのチャイを飲むのもよいでしょう。

一番身近にあるスパイスは生姜。お味噌汁や普段の料理に加えると、手軽に消化の力を助けてくれるでしょう。

3.ゆったりとした動きを取り入れる

不安や落ち着かない気持ちになりがちな冬の季節。

ヨガや散歩など、軽い運動を取り入れるのもおすすめです。

深い深呼吸を心がけ、リラックスする時間を作ると高まったヴァータが鎮静されます。

じっとするのに慣れていない人も、1日1分でも大丈夫です。

少しでも心と身体がゆるまる時間を作りましょう。

4.十分な睡眠時間を取る

体質にもよりますが理想的な就寝時間は22時。

22時〜2時は体が生まれ変わるピッタの時間です。

過労は避け、7〜8時間の睡眠時間をとりしっかりと体を休めましょう。

良い香りの入浴剤で湯船につかる、就寝の1〜2時間前にはスマホやパソコンは見ないようにする工夫をすると眠りにつきやすくなりますよ。

5.オイルやバームで体を潤す

空気が乾燥しお肌も潤い不足になりがちな冬。

オイルやバームを使って体に潤いを与えましょう。

アーユルヴェーダでは入浴前にセサミオイルを全身に塗ってシャワーを浴びる「アヴィヤンガ」もありますが、日常で取り入れるのにはハードルが高いかもしれません。

そんな時は寝る前に足裏にセサミオイルを塗ると、温まると同時にデトックス効果も得られます。

オイルにもたくさん種類がありますが、温性かつヴァータの鎮静もできるセサミオイルがいちばんおすすめです。

まとめ

この記事では冬を心地よく過ごすためのアーユルヴェーダ的養生習慣をご紹介しました。

心も体も揺らぎやすい季節を快適に過ごせるように、少しでもできることから取り入れてみてくださいね。

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