1年を穏やかに締めくくる。年末に太陽礼拝をするとよい理由

ヨガを続けていると、クラスの中で何度も登場する「太陽礼拝」。

年末が近づくと、太陽礼拝を108回行う特別クラスやイベントを目にする機会も増えてきます。

「なぜ年末に太陽礼拝を行うの？」「108回にはどんな意味があるの？」

そんな疑問を持つ方に向けて、今回は太陽礼拝の基本や、年末におすすめされる理由についてご紹介します。

一年の締めくくりに、心と体を整える時間としてぜひ取り入れてみてください。

太陽礼拝とは

太陽礼拝はサンスクリット語で「スーリア・ナマスカーラ」と呼ばれ、呼吸に合わせてポーズを連続して行う、ヨガを代表するシークエンスです。

呼吸と動作を丁寧に重ねることで、意識が「今」に向きやすくなり、心身を整える時間となります。

そのことから、太陽礼拝は「動く瞑想」とも呼ばれています。

年末に太陽礼拝を行う理由

年末が近づくと、ヨガのスタジオやイベントで太陽礼拝を108回行うレッスンや催しが増えます。

108回行う理由については諸説ありますが、一般的には煩悩の数と組み合わさったと言われています。

年末に除夜の鐘の音に耳を傾け集中することで、人間の持つ108つの煩悩から解放されるのです。

それと同じように年末に太陽礼拝を108回行うことで、煩悩や執着を一つずつ手放し浄化して、

大掃除を終えた後のようにスッキリ清々しい気持ちで、新年を迎えることができるでしょう。

太陽礼拝を108回行うことで得られること

太陽礼拝は全身をまんべんなく動かすため、血行促進や柔軟性の向上、代謝が上がることでダイエット効果が期待できます。

また運動量が多いため、ストレス発散にも効果的です。

さらに呼吸と動作を合わせて行う太陽礼拝では、インナーマッスルが鍛えられ体幹の安定にも繋がります。

体幹が安定すると、心も安定していきます。

また、同じ動きを108回繰り返し行うことで序盤から終盤にかけての体や気持ちの変化に集中することができ、達成感や心身のリフレッシュ効果を得ることもできます。

太陽礼拝の基本的な流れ

ヨガの流派によってさまざまな太陽礼拝があるので、今回は代表的な流れについて紹介します。

以下の12のポーズを呼吸に合わせて一連で行います。

① 山のポーズ
② 両手を上にあげる
③ 深い前屈
④ 半分の前屈
⑤ 板のポーズ
⑥ 両ひざを床につくポーズ
⑦ ベイビーコブラのポーズ
⑧ ダウンドッグ
⑨ 半分の前屈
⑩ 深い前屈
⑪ 両手を上にあげる
⑫ 山のポーズ

まとめ

太陽礼拝は太陽に感謝と祈りを捧げる、動く瞑想とも言われる一連の動きのことです。

年末に108回行う理由は、一回ずつ丁寧に太陽礼拝を行うことで、人間の持つ108つの煩悩を浄化していくためと言われています。

柔軟性が上がったり体幹を鍛えたりする体の変化だけでなく、太陽礼拝の一連の動きによって生まれた体の内側の熱や自分自身の今の心の状態に集中することができます。

この1年もヨガができる健康な体と心に感謝を込めて、108回の太陽礼拝を行ってみてはいかがでしょうか。