暮らしにも活きる「アパリグラハ」の教え

「物が多くて片付かない」「あれもこれも欲しい」そんな思いを抱いたことはありませんか。
「手放す」「必要以上に求めない」ために、ヨガの教えの中から日頃の生活にも活かせる「アパリグラハ」を紹介します。
アパリグラハとは
「アパリグラハ」は「必要以上に抱え込まない」という教えです。
アパリグラハは、日常においてやってはいけないこととされるヤマ(禁戒)のうちの1つであり、日本語では「不貪(ふとん)」「執着しない」「手放す」と訳されます。
アパリグラハの意味
アパリグラハは具体的にどのような教えでしょうか。
「欲しがらない」「手放す」と聞くと、今持っている必要なものさえも無理やり我慢したり、手放したりする苦行のように聞こえます。
そうなれば余計に欲しくなり、執着し、気持ちは焦ってそこに囚われていくでしょう。
しかし、この教えは今あるものに目を向けて必要以上に求めたり執着したりせず、そういった感情を手放すことで気持ちが穏やかで自由になることを意味します。
日常生活におけるアパリグラハ
この教えは、私たちの生活にも活かせます。
例えば、クローゼットにはたくさんの服や装飾品があるにも関わらず、新しいものがでたら買っていませんか。
過去の出来事や他人の言動に囚われて前に進めずにいることはありませんか。
人間ですから欲や好み、願望があるのは当然です。
過去の成功や失敗が転機になったり他人の言動が気になったりすることもあります。
それ自体が悪いことではなく、そこに執着が生まれ、気持ちが穏やかではないネガティブな方へ引っ張られてしまうことが問題です。
日常生活において物も感情も必要以上に抱え込まないことが、心の安定や自由に繋がるのです。

アパリグラハを生活に取り入れることで生まれるもの
ストレスが溜まるほどの我慢や執着でなければ、日常生活にも活かしていけそうですよね。
生活の中でアパリグラハを意識するメリットを物質的、精神的な面から紹介します。
空間の余裕
物を溜め込まない、物を減らすことで掃除や整理整頓の手間が減り、どこに何があるのかも把握しやすくなります。
そのため、これまで掃除や整理整頓に費やしていた時間やエネルギーを他のことに使えるのです。
空間にも余白ができ、部屋全体がスッキリ見えることで気持ちよく過ごすことができるでしょう。
心の平穏
物を持ち過ぎることに慣れてしまうと、持っていること自体を負担に感じたり無くなった時に不安に駆られたり、気持ちを不安定にさせる要因になります。
必要なものしか持っていなければ、多く抱え込まなければいけない状況や動揺することが起きても、飽和することなく受け入れる余裕も生まれるのです。
必要以上に一つの事柄に感情を費やさないことで、過去や他人に翻弄されることなく、「今」の「自分」に軸を置いて過ごすことができます。
そうすることで気持ちは安定し、心は自由に多くのことを感じ取る余裕ができるでしょう。
まとめ

アパリグラハの「必要以上に抱え込まない」という教えは、日常生活に活かすことができ、空間の余白や心の余裕を与えてくれます。
何かを欲した時や他人の言動に動揺した時、その欲や執着は今の自分に本当に必要なものかどうか考えてみてください。
手放すことでみなさんの生活が楽になることを願っています。
