トカゲのポーズ

動画
トカゲのポーズ
・日本語
トカゲのポーズ
・英語
lizard Pose(リザードポーズ)
・サンスクリット語
ウッタンプリシュターサナ
期待できる効果
・股関節ストレッチ
・骨盤矯正
・臀筋のストレッチ、強化・足のむくみ改善
・冷え性改善
・腰痛緩和
・代謝アップ
・リフレッシュ
・呼吸が深まる
トカゲのポーズのやり方
1.よつばいの姿勢からスタートです。肩の真下に手のひら、足の付け根の真下に膝を腰幅でおきます。
2.右足を右手の外側に置き、左足のつま先を立て、余裕があれば膝を伸ばして持ち上げます。
3.息を吸いながら背骨を伸ばし、吐きながら肘をマットに下ろします。
4.次の吸う呼吸でもう一度背骨を伸ばし、目線は前方を見ます。
5.3〜5呼吸キープします。
6.反対側も同様に行います。

Takahiro ヨガインストラクター
・IHTA認定ヨガインストラクター
・RYT200全米ヨガアライアンス養成講座修了
・陰ヨガ総合講座修了
トカゲのポーズは股関節をしっかりと伸ばせるポーズです。
骨盤・股関節周りには全身の約1/3の血液が流れていると言われていますので、このポーズでほぐしたあとは全身がスッキリした感覚になりやすいです。
伸ばす力が強い分、力みすぎないように意識してみてくださいね!
解剖学的動作解説
前足の動き
屈曲
・前足の股関節は深く屈曲し、大腿骨が骨盤に引きつけられます。
・膝関節も同時に屈曲し、約90度の角度で体を支える形になります。
・この屈曲により、前足は体重を支えながらバランスを保ちます。
外転
・前足の股関節は外転し、大腿骨が身体の中心から外側へ開く動きをします。
・この動きによって、骨盤が開く動作により股関節の可動範囲が広がります。
外旋
・前足の股関節は外旋し、大腿骨が外方に回転します。
・この外旋により、股関節の可動域がさらに広がり前足の安定性が向上します。
後足の動き
伸展
・後足の股関節は伸展し、骨盤から大腿骨が後方へ伸びます。
・膝関節も軽く伸展し、床に接地することで、後足が安定し全体のバランスを支えます。
内転
・後足の股関節は内転が起こり、大腿骨が身体の中心線に向かう動きをします。
・この内転により、骨盤が安定し身体全体の姿勢が整えられます。
内旋
・後足の股関節は内旋し、大腿骨が内方に回転します。
・この内旋により、後足の股関節と骨盤が正中線に寄り安定した姿勢を保ちます。
脊柱の動き
頚椎の動き
・トカゲのポーズでは、頚椎(首の部分)は基本的に中立の位置を保ちます。
・頭が前方に過度に傾いたり後ろに反り返らないようにし、背骨全体と連動して首から背中にかけて自然なラインを保ちます。
・これにより、首への負担が軽減され、姿勢が整います。
胸椎の動き
・胸椎(背中の上部)は軽く屈曲しますが、同時に伸展も意識します。
・胸を広げるようにしながら脊柱全体を伸ばすことで、胸郭が開き、呼吸が深くなります。
・特に、背骨を伸ばした状態を維持しながら、肩甲骨の動きと連動して胸椎の伸展がサポートされます。
腰椎の動き
・腰椎(腰の部分)は、ポーズの安定を支えるために伸展と軽い屈曲が連動します。
・腰を反らしすぎないように注意し、股関節や骨盤の動きと協調させることで、腰椎の正しい位置に維持されます。
・これにより、腰への負担が軽減され、下半身の動きをサポートします。

おざきまこと 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
25年以上の経験を持つアスレティックトレーナー。はり・きゅう・整体治療院の院長であり、U15バスケットボールチームのコーチ。
育成年代のアスリートのサポートに精通し、セルフケアで痛みや不調を解決することを得意としている。
股関節の外転・外旋や内転筋の弛緩は、アスリートのパフォーマンスに大きく影響します。
以前、治療院に来院したアスリートが、股関節の硬さで動きが制限されていると相談されました。内転筋の緊張をほぐし、外転・外旋を促すエクササイズを指導したところ、動きが改善し、競技成績も向上しました。
セルフケアで股関節の柔軟性を高めることは、ケガの予防にもつながります。皆さまも日々のケアを取り入れてみてください。