ヨガの歴史と起源「原本」について

こんにちは。継 TSUNAGU YUJ インストラクターのMikiです。今回のゆる哲ではヨガの歴史と起源を一緒に見ていきましょう。

ヨガの学びを深めていく中で、この流派に所属したいな!というものを見つけた際はぜひ。私はまだ心に決めた流派は見つかっておりません。選んでいる間に今世を終えてしまいそうな気もします、、、

目次

原本

ヨガの流派は様々ありますが、どの流派にも元となる原本が存在します。

聖者の言葉や考えを書き留めたものが原本ですが、原本だけだと読めないのでさまざまな解釈本が出ています。解釈本もまた難解なので、それを解説する人が現れ、さらに解説本を書き….という現状です。

本人(本人が誰かはさておき)が書いたかは定かではなく、口頭伝承のものを書き留めたり、何人もの聖者であつまって書き記したりと、いろいろなパターンがあるそう。

主要な原本と歴史の流れ

主要な原本が発生した時期と内容をざくっとゆるっとみていきましょう。

Vedas(ヴェーダ)

紀元前1000年ごろ〜紀元前500年ごろにかけてインドで編纂された文書の総称のこと。Vedaとは「知識」の意。長い時間をかけて口述や議論を受けて来たものが後世になって書き留められ、記録されたものである。

Upanishad(ウパニシャッド)

約200以上ある書物の総称。戦車を引く馬と戦士・御者の図を心と感覚の制御と対比しているシーンが有名。(初耳のかたごめんなさい。どこかで紹介しますね)Yogaという言葉の定義もここが初めてだと言われている。Yogaとは「感覚をしっかりと制すること」

Buddhism(仏教)

Vedasの考えから離れた人たちが苦行の流れ(この世界は苦行であるという考え方のムーブメント)の中でたどり着いた教え・考え方。苦難の根源は非永久性だと気づき、ここから逃れるためには執着を捨て永遠に続くものなどないと気づくことだと解いた。

Tantra(タントラ)

言葉自体は織機・縦糸・システムという意味。クンダリーニヨガの元となる考え方。Tantraの中でのYogaとは、女性性・男性性を出会わせること。取り組むことでSiddhi(超自然パワー)を手に入れることができるといわれている。

Bhagavadgita(バガヴァットギーター)

叙情詩。神の詩。王子Arjuna(アルジュナ)と神Krishna(クリシュナ)との対話でストーリーが展開していく。karma yoga(カルマヨガ)、Jnyana yoga(ギアナヨガ)、Bhakti yoga(バクティヨガ)について解説があることから、ヨガクラスでのヨガ哲学解説の題材にされることが多い。

Hatha yoga pradipika

ハタ・ヨガの原本。体位・調気・印(ムドラ)・Raja yogaから成る。現代ヨガのハタヨガ(=ポーズをとること・ヨガのポーズのこと)に通ずる教えが多い内容だが、現代ヨガ用語のハタヨガとは無関係。(むずかしい!)

Patanjala yoga sutra

聖者Patanjali(パタンジャリ)のヨガ解説の意。(聖者パタンジャリのヨガ解説という意味でPatanjala yoga sutraと表記される)。難しいヨガの概念について聖者パタンジャリが解説します、という形で解説がある。ヨガ哲学を学ぶ上で一番ポピュラーな本。ヨガ哲学というと=パタンジャリのヨガスートラを読み込むという意味合いの場合もある。考え方の背景にはSamkhya哲学(二元論)がある。


まとめ

いろいろな原本がありますが、そのなかにかかれている悟りを開く方法・宇宙とは・世界とはは、実はちょっとずつ違っていたりします。同じ、または似ているところも大いにあり、でも厳密にはちょっと違う。

なので一口にヨガでいう悟りとは、というテーマでも、この原本をもとにするとAだし、こちらの原本であればBです。ヨガとは「融合」という意味です、も正解、「わけること」というのも正解とは、この様な背景があります。

自分で書いていて伝わっているか自信がないですが、、、ちょっと面白いと思えますでしょうか。次回からは一つ一つの原本を取り上げてもう少し詳しく面白ポイントを見ていきましょう。お付き合いありがとうございました。
Miki

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